【就労支援事業所の安定経営】ペルソナを理解する
こんにちは!就労支援事業運営.com、管理人のまつやんです。国内で、就労支援事業所の開業・経営支援を行っています。今回はフレームワークシリーズです。就労支援事業所を安定経営に効果を発揮するペルソナについて考えていきましょう。
就労支援事業所を安定経営に導くペルソナとは
ペルソナは商品・サービスの受け手となる代表的な顧客像を言語化したものになります。顧客像は具体的に設定する必要があり、「自社のサービスはまさにこの人に提供するためにあるようなもの」というレベルまで落とし込みます。
ペルソナに必要な項目
就労支援事業所でペルソナを設定するのであれば、以下のような項目が考えられます。
- 名前
- 性別
- 年齢
- 職業経歴
- 病名
- 病歴
- 受診・治療状況
- 家族構成
- 生活習慣
- 食生活
- 服薬
- 趣味
- 自宅での過ごし方
- 現在悩んでいること
- 現在の悩みに対して考えていること
自社施設の支援をコンセプトを踏まえて、どのような顧客像がぴったり(つまり、最大限に自社施設を活用してもらえる障害者)であるか考えます。
例)就労支援事業所に通所する障害者のペルソナ
なぜペルソナが必要なのか
- 自社サービスが顧客に活用されるイメージを具体化できる
- なぜ自社のサービスに提供価値があるのか把握できる
- 見込み顧客へのリーチ方法を考察できる
ペルソナは、表現を変えれば「この顧客と接点を持てれば100%サービスを活用してもらえる」と解釈できます。自社のサービスを活用することで顧客が抱える課題を解決できることが前提です。
このペルソナをイメージした場合、営業手法に仮設が立ちます。普段は、地域の障害者支援機関からの紹介営業とHPからの問い合わせを中心に実施していましたが、ペルソナの趣味を思い浮かべ、YouTube広告を検討するということが可能です。また、YouTube広告の配信時間も、23時~25時の時間を狙うことで、昼夜逆転傾向の障害者にリーチできるのでは?という仮設を立てることができます。
実は幅広い場面で使えるペルソナ
ペルソナの活用場面は、自社サービスと営業の場面だけではありません。採用活動の場面でも利用することができます。自社のコンセプトとして、理想の従業員像があると思います。広く、なんとなく人数を確保する目的で人材採用を行うのではなく、ペルソナを設定した上で掲載分を工夫することが大切です。
ペルソナを定めるメリット
- 自社の販促品の効果を高めることができる
- 理想の顧客や従業員とつながるためのアプローチ方法が具体的になる
- 自社製品のコンセプトをブラッシュアップできる
ペルソナは、営業や採用場面で最ものミクロな議論となります。よって、最後の「詰め」の場面で活用し、必要に応じてコンセプトなどをブラッシュアップできると良いでしょう。もし、明確なペルソナをイメージできないとすれば、そもそも、自社製品のコンセプトが定まっていないという可能性があります。これではPDCAが回らず、サービス品質の向上にもつながらない可能性があります。具体性を持って現状の課題と解決方法を考えていただければと思います。
まとめ
人との出会いはめぐり合わせです。ペルソナを定めても、当然ペルソナ通りの人と出会えるわけではありません。しかし、ペルソナの目的は、設定した人以外を受け入れないというものではなく、自社の製品や企業コンセプトを客観的に捉えることにあります。対象者を知ることと同じくらい、自分の事をしる必要があります(孫氏も「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」と延べておりました)。長時間必要なものではないので、是非1度、トライいただければ幸いです。就労支援事業運営.comでは、全国で就労支援事業の開業・経営サポートを行っております。興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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