【取材】サービス管理責任者に向いている人とは?|障害福祉経験者を取材しました!

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【取材】サービス管理責任者に向いている人とは?|障害福祉経験者を取材しました!

かねやん
かねやん

「取材シリーズ」では実際に障害福祉サービスに関わる皆様に、現場で働いた事がある人にしかわからない、リアルな情報を発信しています!

松崎ゆうか(支援員)

 就労継続支援B型で、長く実務を経験。自身だけの業務ではなく、サービス管理責任者との実務連携を行うことで、利用者の個別支援に対しても知見を深める。現在は、福祉現場でのさらなる成長を目指す一方で、ライターとしても活動し、福祉業界の情報発信に従事している。

かねやん
かねやん

就労継続支援B型という、福祉の最前線で現場を経験してきた松崎様を取材しました。

サービス管理責任者とも、日々連携をする中、ご自身もサービス管理責任者の取得を目指して活動しています。

今回は、松崎様に「サービス管理責任者に向いている人は、どんな人なのか?」について、ご意見をいただきました。

インタビュー内容

松崎様の自己紹介をお願いします

7年間障害福祉サービスに従事しています。

 2022年3月まで、知的障害や精神障害をお持ちの方が通所している就労継続支援B事業所に7年間勤務していました。松崎ゆうかと申します。今回は、よろしくお願いいたします。

サービス管理責任者とは、どのような職種ですか?

障害福祉サービスで提供する全体サービスを管理する役割です。

 サービス管理責任者とは、多くの障害者福祉施設において配置が義務とされている職種です。それぞれ利用者様のニーズに合わせて、一人一人の目標を達成できるよう支援計画を作ります。その目標を各職員に伝達をして、目標達成のために利用者様の支援をしていきます。その支援計画をもとに行われるサービスを定期的に評価・見直しをしたり、障害福祉サービスを提供するために全体を管理する役割がサービス管理責任者にはあります。サービス管理責任者というと「きつい」、「需要がない」、「持っていても意味がない」などとよく耳にしますが、実際はそんなことありません。大変なこともありますが、やりがいを感じられますし、必要としている事業者はあります。何より障害をお持ちの方のサポートができる立派な職種のひとつだと感じています。

サービス管理責任者には、どのようなスキルが求められますか?

「コミュニケーション」と「マネジメント」のスキルです。

 サービス管理責任者というと、たくさんのスキルが求められると感じる方も多いようですよね。個人的には、利用者様とのコミュニケーションやマネジメントのスキルが求められると思います。コミュニケーションスキルがあることでその方の特性や性格がよくわかること、コミュニケーションをしていくうちに利用者様との距離が縮まり信頼にも繋がります。またご家族の方ともコミュニケーションをとることで信頼を得られのでコミュニケーションスキルは求められると思います。マネジメントのスキルは、利用者様のスキルアップや障害福祉サービス事業者の支援品質の向上、人材育成にも繋がると思い、必要だと感じています。

サービス管理責任者にとって、大変なことはなんですか?

関係者のニーズを、しっかり把握することが大変です。

 利用者様一人一人に適切なサービスを考え、根拠を持って提供することが大変です。その分仕事のやりがいを感じます。そのためには、利用者様やご家族の要望をしっかりと聞いて共有することが大事です。また、個別支援計画を作成するにあたり、相手に必要な情報をわかりやすく伝えることと、相手のニーズを正確に把握することが大変なことと言えます。

サービス管理責任者に向いている人は、どのような人ですか?

責任感とコミュニケーションが好きな方です。

基本的な報連相はもちろんですが、中でも責任感が強い方とコミュニケーションが好きな方が向いていると考えました。 

サービス管理責任者に向いている人を、上記のように考えたのはなぜですか?

現場で活かす場面が多いからです。

 「責任感」が、この資格を持つにあたり一番大事だと考えています。個別支援計画を作成するうえで、他機関との連携を取り、利用者様が満足できるようにしなくてはならないです。中途半端にせず、最後まで責任を持って取り組まなくてはなりません。また、国の税金を使ってサービスを提供するという大きな責任があります。

 「コミュニケーション」は利用者様やご家族などとアセスメントやモニタリングをする際にとても重要になります。相手の要望や伝えたいことを理解して寄り添ってあげることができ、相手から安心と信頼が得られます。他職員に指導をすることや、他機関に共有することがあるのでコミュニケーション機会が多いため、そもそもコミュニケーションが好きな方が向いていると感じています。 

時代変化を踏まえ、これからのサービス管理責任者に求められるスキルはどのようなものですか?

「サポート力の追求」だと考えています。

 責任感やコミュニケーション能力はもちろんですが、最後まで利用者様やそのご家族に寄り添うことが大事で、一言で表すと「サポート力」だと思っています。サービス管理責任者としての仕事を果たすことはもちろんですが、ご利用者様やご家族に寄り添うことで更なるサービス向上に繋がると思います。時代も変わり、関係者を広くサポートするための手段はたくさん有ります。これらを駆使して、サポートの方法を追求することが今後のサービス管理責任者に必要な考えだと思います。

これだけ大変なサービス管理責任者になることで、どのようなメリットがありますか?

自身の成長を、障害者とともに実感できることにあります。

 サービス管理責任者は多くの方から信頼される仕事です。目標を達成していく利用者様の姿を見ることや成長を感じられることが一番嬉しく、仕事のやりがいを感じられます。仕事内容としては、サービス向上のために全体管理の仕事や、相談業務など、責任と業務量が多いですが、その分利用者様の成長する姿を見てさらなる仕事への向上心も湧き、自分自身も成長ができます。

最後に、サービス管理責任者になりたいと考える人にメッセージをお願いします!

ともに頑張りましょう!

 私は、この仕事を通して多くのことを学びました。利用者様の目標を達成できたときや仕事の楽しさを知れた時など、今日お伝えできなかったことが沢山あります。大変な時でも純粋な利用者様の姿を見ると、パワーをもらえ、可能性が無限であると気づきます。まだまだ障害というと偏見を持つ方が多いですが、その偏見を少しでも無くし、できることを増やせし、またサービス管理責任者としての仕事をこなしサービス向上のためにも資格を取得したいと思いました。時には大変なこともありますが、利用者様の笑顔を見ると自然と頑張れます。まだまだサービス管理責任者という資格取得者は少ないですが、この職種は、とてもやりがいがあり自分自身も成長できると思っています。「私もやりたい!」という気持ちがある方は、要件を満たせば資格を取得できるので、これからぜひ一緒に頑張りましょう!

かねやん
かねやん

障害福祉サービスの現場経験から、サービス管理責任者に可能性を感じ、挑戦する松崎様を取材しました。現場を知っているからこそわかる、リアルなお話であると感じます。これからサービス管理責任者を目指す方は、是非参考にしていただければ幸いです。

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