【就労支援事業を安定運営】思考整理の基本!7W4Hを復習!

フレームワーク紹介

【就労支援事業を安定運営】思考整理の基本!7W4Hを復習!

 こんにちわ!就労支援事業運営.comの管理人です。国内で、就労支援事業所の開業・運営支援を行っています。今回は就労支援事業の運営や就労移行支援の訓練にも使える「7W4H」についてお伝えします。ご本人の復習や、訓練プログラムなどにご活用いただければ幸いです。

 記事の最後に、参考になる書籍も載せておりますので、是非最後までご確認ください。

就労支援事業で使える!7W4Hとは?

 就労支援事業を開業、運営すると、日々意思決定を必要とする場面に遭遇します。意思決定には、選択肢に対して網羅的に情報を集める必要があります。こんな時、「その人なりの視点」で情報を集めてしまうと、俗人的な考え方で意思決定を行わないといけません。これでは、確度の高い選択にはつながりません。

 このフレームワークを活用することで、必要情報を網羅的に得るだけでなく、行動が具体化されるため、素早いアクションの実行につながります。いわゆる、5W1Hや6W2Hにさらに情報を加えたものになります。

7W4Hの構造

 以下の項目で情報を収集します。

  • What なにを
  • When いつ
  • Who 誰が
  • Where どこで
  • Why なぜ
  • Who with だれと
  • Whom だれのために
  • How どのように
  • How many どのくらいの量を
  • How long どのくらいの期間で
  • How match いくらくらいで

 例えば、就労移行支援事業所の訓練で、近隣の公園で運動プログラムを実施したとします。

  • What
    何をやるのか
    公園での10分体操、ごみ拾い
     
  • When
    いつやるのか
    4月2日(金)10:00~12:00
    雨天時 予備日:4月5日(月)
     
  • Who
    誰がやるのか
    当日通所している全利用者+職員の佐藤、高田
     
  • Where
    どこでやるのか
    駅前公園
     
  • Why
    なぜやるのか
    〇屋外活動習慣と運動負荷をかけて体力向上
    〇資格試験前のストレスに対して季節変化を捉えるリフレッシュ効果
    〇地域資源を活用できていることに感謝し貢献活動の一環として
     
  • Who with
    誰と一緒にやるのか
    佐藤班:高橋、清水、江藤、上原
    高田班:坂本、岡本、中島、小林
     
  • Whom
    誰のためにやるのか
    〇地域のため
    〇自分自身のため
     
  • How
    どのようにやるのか
    10:00~朝礼
    10:15~移動
    10:30~10分間体操
    10:50~ごみ拾い開始
    11:20~フリー
    11:45~帰宅
     
  • How many
    どのくらいの量をやるのか
    〇体操はラジオ体操1曲分
    〇ごみ拾いはひとり1袋を目安に実施
     
  • How long
    どのくらいの期間でやるのか
    当日実施後にアンケートを取り、評判を踏まえ夏前まで継続を検討
     
  • How match
    いくらの予算でやるのか
    今回は0円
    アンケートの効果をみて、場合よっては昼食会などのイベントを企画

 このように、1つのテーマに対して、実施当日だけでなく未来の情報を踏まえて整理することができます。情報を網羅することが可能で、登場する各メンバーが行動をイメージすることができます。

就労支援事業のどの場面で使えるのか?

  • 就労移行支援
    • 支援計画会議
    • 企画会議
    • 営業活動の戦略立案
    • 訓練プログラムとしてそのまま
  • 就労継続支援A型/B型
    • 支援計画会議
    • 企画会議
    • 就労・作業マニュアルの作成
    • 作業受注時の判断材料
    • 業務のPDCAを回すとき

 物事を客観的に捉えたいときや、状況を整理して問題点を明確にしたいときなどに使用することができます。就労支援事業所の様に集団生活を行う場面では、情報伝達のミスにより指示した相手が想定と異なるアクションを行ってしまう場面があります。これは、5W1Hや6W2Hの情報量だと集団行動の場面では足りません。他者のアクションを誘発しやすいフレームワークともいえます。

まとめ

 5W1Hと言われれば、誰もが1度は「聞いたことがある」と思います。しかし、普段から意識して使っているという人は少ないかもしれません。なぜなら、5W1Hや6W2Hでは、行動化の情報が少ないため、仕事内で使用するには情報が不足しています。今回は強化版7H4Hをご紹介いたいしました。相手の行動を誘発しやすいという観点から、マーケティングや営業活動でも応用することが可能です。普段の何気ない場面で活用いただければ幸いです。

 フレームワークを活用すれば、就労支援事業の開業や運営上で何気ない課題を解決できます。知っていて損はなく、論理思考の武器となります。これらのツールを活用し、就労支援事業の開業支援や運営支援、業務効率化サポートを行っております。気になる方はお気軽にお問い合わせください。最後までごらんいただきありがとうございます。

参考資料

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ビジネスフレームワーク図鑑