【フレームワーク紹介】就労支援事業所で活用しないと大損なAISASとは?
こんにちは!就労支援事業運営.com、管理人のまつやんです。国内で、就労支援事業所の開業・経営支援を行っています。先日、フレームワーク紹介のコーナーで「AIDMA」についてご紹介しました。このAIDMAを、現代の消費者行動に合わせた考え方に「AISAS」があります。現代のネット社会に即した考え方であり、Webから問い合わせが多い就労支援事業所でも、参考にできるフレームワークです。是非最後までご確認ください。
就労支援事業所で活用できるAISASとは
Webをベースとした消費者の行動を表したフレームワークです。以下の各工程の頭文字を取ってAISASと名付けられました。
A:Attention 注目・認知
I:Interest 興味・関心
S:Search 検索
A:Action 購買・行動
S:Share 共有
AISASは、2005年に電通が商標登録しています。
なぜAISASが必要なのか
現代のネット社会では、消費者は購買に意欲のあるモノを見つけた次のアクションとして、「ネット検索」を選択する可能性が高いです。また、実際に購入したものが期待を超えるもの(いい意味でも悪い意味でも)であればSNS等を通じてコミュニティに拡散することがあります。このことから、現代の時代と技術の背景を捉え、事業者として打ち手を整備するためには、AIDMAよりAISASの方が合っていると考えられます。
AIDMAとAISASの違い
それぞれを比較してみましょう。
▼AIDMA
A:Attention 注目・認知
I:Interest 興味・関心
D:Desire 欲求
M:Memory 記憶
A:Action 購買・行動
▼AISAS
A:Attention 注目・認知
I:Interest 興味・関心
S:Search 検索
A:Action 購買・行動
S:Share 共有
AIDMAにある、「欲求」と「記憶」の工程がAISASでは「検索」に集約されています。当然、ネットを使えば「欲求」と「記憶」が必要ないというわけではありません。「検索」を実施した消費者が確認する情報に「欲求」を刺激する工夫は大切です。加えて、提供商品によりますが、「記憶」の工程を省き、即決できる工夫も大切です。最近のECサイトには、「今すぐ購入」のようなワンクリックで決済が完了する仕様も多いですね。
AISASでは、「共有」という工程が追加されました。ネットを使えば、全世界を舞台に簡単にコミュニティを形成できます。良い商品は自然に共有されますが、そもそも「口コミ」を残せるような環境を整備しておくことも大切です。
就労支援事業所でAISASを活用するには?
就労支援事業所の経営に活かすには、以下のような方法が検討できます。
- 検索のしやすさと「欲求」「記憶」に刺激の入るホームページを整備する
- 目標とする行動は即決できるように工夫する
- 口コミが見やすい位置にあるように工夫する
ホームページを整備することは当たり前です。しかし、消費者の行動や意識を捉え、検索のしやすさと欲求を刺激するような工夫が施されたホームページは少ない印象です。加えて、ホームページを整備する目的や達成するべき数値目標が定まっていないケースも多いです。例えば、就労移行支援事業所では利用者数が課題となるケースがあります。先ずは、事業所への問い合わせを増やす必要があるため、ホームページには閲覧~問い合わせまでをクイックに実施できる工夫が必要です。この話はネットを通じた広報活動に限定した内容と思われがちですが、もっと広く活用できます。現在は地域の就労支援事業所の数が増え、障害者は施設を活用する前に他施設と比較検討を行います。当然ホームページをチェックされる可能性が高いです。その際、ホームページに他の障害者の口コミが掲載されていれば情報の信頼性が高まります。AISASを活用して、各工程に打ち手を施すことで、現代社会の環境に即したマーケティング活動に繋がります。
まとめ
AISASは近年のデジタル化に特化した考え方と思われがちですが、AIDMAの要素や昔からある消費者行動に即した考え方でもあります。大切なのは、自社の製品・サービスが、AISASの各工程を捉え、丁寧に打ち手を施しているか否かにあります。闇雲にネットを整備するのではなく、消費者の心理と行動を理解し、仮設を立てて検討することを意識しましょう。就労支援事業運営.comでは、国内で就労支援事業所の開業・運営支援を行っております。興味のある方は、お問い合わせください。
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