【報酬改定】未公表に注意!就労継続支援A型スコア方式について
こんにちは!就労支援事業運営.comの管理人です。国内で、就労支援事業所の開業・運営支援を行っています。令和3年度障害福祉サービス等報酬改定が4月1日より施行されました。今回の改定の目玉トピックの一つに就労継続支援A型事業所で運用されるスコア方式があります。
スコア方式は毎年4月1日時点での就業規則等への整備状況や、前年度の取得実績を踏まえて点数を算出します。算出した点数は、必ずホームページ等に公表し、誰でも確認できるようにする必要があります。今回はスコアの掲載方法や、各種厚労省情報を確認したいと思います。
スコア方式の届出方法
所定様式に情報をまとめて、当該年度の4月中に都道府県に提出する形で届出が必要です。資料の内容は、「就労継続支援A型事業所の利用定員」、「人員配置」、「スコア方式の評価点」になります。その際、各スコアの算定根拠となる資料の提出は不要です。しかし、都道府県より別途提出が求められる可能性があります。
スコア方式の公表内容
公表が必要である根拠
指定障害福祉サービス基準第196条の3、及び改正後の指定障害者支援施設基準附第13条の3に規定されています。
公表時に使用する書面
厚生労働省より発表されています。
参考:厚生労働大臣の定める事項及び評価方法の留意事項について(就労継続支援A型)
公表期限
毎年度4月中に公表が必要です。
公表方法
原則、事業所のホームページなどのインターネットを利用した方法です。インターネット以外の場合は、以下のような公表方法があります。
- 市町村等が発行する情報誌への掲載
- 当該就労継続支援A型事業所等及び関係機関等での提示
公表に合わせて必要となる根拠書類
算出されたスコアの根拠となる情報を事業所内に残しておく必要があります。「多様な働き方」や「支援力向上」に関する項目については、内容が複雑なため、以下の参考情報をご確認ください。
[参考]厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/000762258.pdf
まとめ
スコアの公表方法や、期限が明確化されたため、全国の就労継続支援A型事業所が対応に追われているものと思います。つい、目の前の点数を確保することで基本報酬単価を高くする方向に目が行きがちですが、本制度の目的を十分に理解したうえで度外視するような進め方はしないよう注意が必要です。就労支援事業運営.comでは、スコア方式の中で「支援力向上のための取組」に該当する外部研修会を賜っています。また、福祉事業に特化した資金調達サポートを実施しています。スコア方式により、本年度の資金繰りが不安な事業所は就労支援に特化して資金調達サポートが可能です(全国対応)。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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