書く技術・伝える技術を紹介します。
この本は、ほぼそのまま利用者の訓練に応用し、絶大な効果が発揮されました。
「絶大な効果」ということを、もう少し具体的に説明すると、「ダラダラとして、要点が絞れていない無駄な会話がなくなった」というイメージです。
知人との会話や、仕事の会議でも、ダラダラ、長々と話す人っていますよね?
そんなことを言う、当の本人も、実は周りから「あの人、話長い」って思われているかもしれません。この本では、相手に物事を伝えるときの「伝え方」について記載されているもので、大変実践的な内容で、明日から試すことができる技術となります。
障がい者と就労支援施設にオススメ_「書く技術・伝える技術」の詳細
タイトル | 改訂新版 仕事の効率をグンと上げる「書く技術・伝える技術」 |
著者 | 倉島 保美 |
ページ数 | 256ページ |
出版社 | あさ出版 |
定価 | 1,980円 |
出版日 | 2008年12月10日 |
障がい者と就労支援施設にオススメ_「 書く技術・伝える技術 」の評点
人生感 | ★☆☆☆☆ |
マネジメント | ★★★★☆ |
マインドセット | ★☆☆☆☆ |
経営効果 | ★★★★★ |
障がい者と就労支援施設にオススメ_「 書く技術・伝える技術 」を読んで欲しい人
- 他者に指示を出そうと思っても、意図がなかなか伝わらない人
- 話すことが苦手(文章の構成を作る意味で)の人
- 「自分には分析能力が無い」と感じる人
障がい者と就労支援施設にオススメ_「 書く技術・伝える技術 」から期待できる効果
- 文章を書くのが得意になります
- 文章を書くのが好きになります
- 相手に自分の意図が伝わるようになります
障がい者と就労支援施設にオススメ_「 書く技術・伝える技術 」の要点
突然ですが、皆さんは、相手に物事を簡潔明瞭に伝えることは得意ですか?私は、本当に苦手で、今でも勉強中です笑
そのため、就労支援事業所で講座を担当すると、居眠りをしているご利用者様や、明らかに講座に集中できていないご利用者様が沢山いました。
なぜ、話はつまらなくて、相手に伝わらないのでしょうか?
それは、文章の構成に問題があります。以下の3点がポイントです。
- 大きい表現から小さい表現に絞って話をする
- タテのつながりやヨコのつながりを意識して文章を構成する
- 一つの文には、一つのポイントだけを書く
1)大きい表現から小さい表現に絞って話をする
例えば、次の写真を見比べて見てください
A
B
このAの写真は、Bの写真の一部です。
Aの写真を見ただけでは、一体何の写真なのかわかりません。
Bの写真みれば、直感的に「人が道を歩いている写真」ということが分かります。
物事は全体像が見えるほうが、情報が多く入るため、「聞き手は頭にイメージしやすい」というメリットがあります。
書く技術・伝える技術では、冒頭に簡潔な文章の塊(パラグラム)を作成してから、話を進めることで、聞き手はイメージを持ちながら話を聞くことができると書かれています。
そのテクニックを活用するほうが、ストレスがなく、相手に文章を伝えることができるということです。
2)タテのつながりや、ヨコのつながりを意識して文章を構成する
つながりが意識されている文章は「論理的な構成」となります。
タテのつながりとは、「問題ー原因」、「原因ー対策」、「対策ー結果」のイメージです。
ヨコのつながりとは、「問題ー原因1、原因2、原因3」、「原因1ー対策1、対策2、対策3」というイメージです。
それぞれのつながりがあるため、事柄に対して複数の情報が絡みあい、結論が出たときには論理的であるというイメージです。
3)一つの文には、一つのポイントだけ書く
なぜなら、メッセージを強調して伝えることができるからです。
文章で言葉をつなげるには、「接続詞」が必要になります。「接続詞」の中でも、「等位接続助詞」を使っていまうと、メッセージが弱くなります。
(例)昨日はご飯をたべて映画をみた
(例)来週は子供と遊んだり、掃除をしたりする
メッセージが弱くなることで、文章にメリハリがなくなり、相手に伝わりづらくなるという結論です。
人生を通じて、文章を書く事、相手に物事を伝える場面は多くあります。
書く技おう術・伝える技術は1冊読むことに3時間くらいかかりましたが、相手に物事をどう伝える?と考えるようになっただけで、大きな成長となりました。
就労支援事業所に通うご利用者様にも、是非本書を紹介いただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。